私の好きな映画の1つ『365日のシンプルライフ』。この映画はフィンランドのシンプルな生活を通して、自分自身の取り戻し方を教えてくれるような作品です。
フィンランドの人は夏にモノがない自作のサマーハウスでゆっくり過ごしたり、日常的に自分でモノづくりを楽しむDIYをしたりするのだとか。この映画をみれば、暮らしを豊かにするための秘訣がわかります。フィンランド式のシンプルライフを垣間見れるところも魅力です。
ミニマリストとして学ぶところも多くありました。
ストーリー
主人公の名前はペトリ。彼女にフラれてしまい、自分をリセットするために実験生活をスタートします。
自分の持ち物モノはすべて倉庫に預け、1日1つだけ倉庫からモノを持ってくるというもの。それを1年間続けるという実験。さらにその間は何も買いません。日々、自分にとって必要なものは何なのかを考える日々の中で、物語が進んでいきます。
主人公を取り囲む家族やガールフレンドとのコミュニケーション、主人公ペトリ自身が葛藤に悩む姿など、人との関わり合いによってペトリに気づきをもたらします。
「自分を幸せにするモノとはいったい?」を追い求めるストーリーに目が離せません。
この映画をみると、より「選ぶ」ことの大切さを学べますよ。
監督・脚本・主演すべてをこなす“ペトリ・ルーッカイネン”
この映画の監督や脚本、主演を務めるのは「ペトリ・ルーッカイネン」。映画のアイディアは彼の実体験から生まれたストーリーなのだとか。多くのモノに囲まれてる現状に疑問を抱いた彼は、モノをどこかに移して自分にとって幸せとは何かを探そうと決意。その実験を映画にしようと思ったのがきっかけで、この映画が生まれたとありました。
彼の言葉で興味深かったのが「モノは自分と結びついていない」という発言です。この実験をバカバカしく思った時を経て、深いレベルで1つ実感した変化とありました。それでも自分ともっと深く向き合う必要があると記事に書いてあり、その価値観や考え方が素敵だなと思います。
この映画の影響力
私はこの映画から改めてミニマリストとしての活動について、考えさせられました。同じくフィンランドの若者も影響を受けたようで、若者が自分の持ちモノについて考えるようになったりムダな買いものを抑えたりしたようです。国内だけにとどまらず、オーストラリアでも映画に取りあげられたリセット実験に挑戦する人が出てくるほど。
アクセサリーやカバン使いきれないほどのモノを買い、消費活動を通して自分を表現としていた時期がありました。すっかり消費文化で育ってきた私は、極めてシンプルな生活を通して「何か新しい発見があるのかもしれない」とこの映画を通してワクワクできました。たくさんのモノに囲まれている生活をしている人は、ぜひご覧になってみてください。