日本と海外ではミニマリストの考え方は違うのでしょうか?
海外のミニマリストから学ぶおしゃれな部屋作りについて調べてみました。
海外のミニマリストも同じルール
日本と海外でミニマリズムの考え方は変わりません。基本的には一緒の考え方ですが、海外のミニマリストから見ると日本には少し「使い捨てをする」という印象があるそうです。
そう考えられる理由として、家の食事で洗いものを減らすために、食器を使わず紙皿を使用する人もいるところから。ミニマルに生きるのと、楽をするために生きるのはイコールにはならず、ミニマルな生活をすることで、無駄を省くという考え方が全国共通のミニマリズムです。
主な考え方はこちらです。
- 不要なものを持たずにシンプルな生活を送っている
- 持ちものの数量に上限を決めている
- 固定されるものを所有しない
- 整理整頓を心がける生活をしている
基本ルールは「無駄を省く」という考え方だけで、そのほかの特徴はあと付けです。
無駄を省く生活を送っていると、こういった行動になる人が多いというだけなので、ミニマリストはこうしなくてはいけないというルールは海外にもありません。
スマートに生きることを突き詰めれば、日本も海外も同じような行動になるということです。
海外ミニマリストの部屋の特徴
海外のミニマリストの部屋から学ぶミニマリズムを紹介します。
日本とは文化の違いがあるのですが、マネできるところもあるので参考にするといいでしょう。
シンプルかつスマートなベンチソファ
海外の家を想像するとリビングに大きなソファがあるイメージをすると思いますが、ミニマリストはソファとベッドは一体型。もともとはベンチソファとして売られているものですが、ベッドよりフラットで無駄がなく、小さめなベッドとして活用できます。日本ブランドでいう無印良品のような商品です。ベンチソファなので高さが30cmほどあり、掃除もしやすい空間ができます。あえて何も置かないこの空間がミニマル感をアップしてくれます。ソファ下にはホコリがたまりやすくなりますので、常に清潔に保つことが大切です。
ディスプレイ装飾は極力減らす
ミニマリストは何もかも捨ててしまうと思っている人がいるかもしれませんが、不要なものを買わないだけです。余った空間にディスプレイが必要だと判断できる場合は、シンプルなイラストや、植物を配置することも。
チェストの上部を机として使うこともできますが、観葉植物やディプレイパネルを置くと、簡素な部屋からおしゃれミニマムな部屋に変えられます。
海外ミニマリストの部屋がおしゃれに見えるのは、空間使いのセンスの違いではないでしょうか。
使いまわしが効くおしゃれスツール
特定の箇所にしか合わないスツールは基本的にNG。部屋のインテリアとしても、キッチンでも、ベランダにも活用できるデザインのスツールを選びましょう。
ソファ横のサイドテーブルにしたり、ベランダで読書をするための椅子として使用したりなど、固定インテリアにするのではなく動かせる状態を保つことが大事です。
デザイン性や機能性の高いスツールが一つあるだけで、部屋の印象は変わります。使いやすいからといって、折り畳みのパイプ椅子を選ぶのは避けたほうがいいでしょう。海外ミニマリストは木製のスツールを選ぶ傾向にあります。少しアンティーク調なものを選ぶと、木のぬくもりが出ておしゃれ感が増します。
洋服はおしゃれに収納する
クローゼットや収納がない場合は、取付式バーを自分で付けてしまうのが海外のミニマリスト。バーを一本取り付けて、あえて魅せる収納にするのがスマートでおしゃれです。
海外のミニマリストもシンプルな色味の服を着る人が多いので、部屋の雰囲気と洋服の色味に統一感が出ます。見えるところにかけていても、アパレルショップのディスプレイみたいな雰囲気になるので、こじゃれた装飾などはしません。洋服をかけるときに、木製のハンガーや黒ベースのハンガーを使用するのがおすすめ。何もかかっていないハンガーがあってもおしゃれに見えますよ。
存在感をなくす片付け
ソファやベッドで使ったかけ布団は、ベッドカバーのようにかぶせることでベッド自体の存在感をなくします。生活感のあるものを隠すことで、見せたいディスプレイパネルや観葉植物を映えさせるのがポイントです。ソファベッドを使っている人はかけ布団を隠し、ソファ状態に戻すだけでも生活感がぐっと減ります。整理整頓はミニマリズムの考え方なので、起きてそのままの状態で放置するのは避けましょう。
間接照明を上手く使う
ミニマリストの部屋に初期設定のままの照明は似合いません。電球が白っぽい昼光色の場合は、電球色と言われるオレンジがかった淡い光に変えましょう。
デンマークのミニマリストは、ヒュッゲな空間を作るために照明に力を入れています。ヒュッゲとは「人と人とのつながり」という意味がありますが、照明を使ったヒュッゲな空間とは、優しい光で心地の良い空間を作ることです。部屋全体を少し暗めの照明に設定し、キャンドルを灯して影を楽しむのがおすすめです。
余白を上手く使う
余白に何かを置くというのもおしゃれな使い方ですが、余白のバランスに着目しましょう。
全く何もない空間は、余白があるのに空気が重く感じることはありませんか?スツールの場所を数cmずらしただけで、バランスが整い不要な余白が減ります。ちょっとしたバランス一つで、圧迫感を減らしたり、余白をキレイに見せられたりできるので、細かい調整に気を使いましょう。
あえて見せるキッチン
キッチン用品すべてを収納できないときは、魅せる収納を心がけましょう。
器具や食器を木製で統一したり、お玉やフライ返しなどは同じブランドにしたり、一つひとつにこだわるだけで、置きっぱなし収納が絵になります。
スポンジや食器洗い洗剤などの生活感の出がちなものは、できるだけシンプルな容器に移し替えたり、使い終わったら隠したりできる収納を考えましょう。
生活感が見えない収納
掃除用品やレンジなどの家電は扉のある場所へ収納するのがポイント。
キッチンの家電は、シンクの下のキャビネットに収納したり、掃除機やお掃除ワイパーなどは、クローゼットにしまったりしましょう。あたかも何もないような見栄えですが、実用性はあるというのがミニマリズムです。無駄が増えたり暮らしにくくなったりするような収納は避けるようにしましょう。
バスルームもシンプルかつおしゃれに
日本のバスルームと海外のバスルームでは一番差が出るところではないでしょうか。
海外では、バスタブの中で体を洗う習慣があるので、日本でいう洗い場にスツールを置いてシャンプーなどを並べます。日本のバスルームでは、スツールでシンプルかつおしゃれな使い方をするのは難しいですが、歯ブラシやカミソリなどを等間隔で並べたり、ソープの容器を落ち着いた色のものに統一したりするだけでも雰囲気が変わります。
バスマットやバスタオルの配置などを工夫して、おしゃれな空間を作りましょう。
まとめ
海外ミニマリストの部屋には、余白や空間を上手く使った方法がたくさん詰め込まれていました。何もない空間にするのではなく、空間を楽しむインテリアにすることがポイントです。
配置の場所にこだわることで、見えるものの印象が変わったり目に入ってくる情報量を調整できたりするので、過ごしやすい環境が整えられます。
手当たり次第に不要だと断捨離するのではなく、いかに心地よく過ごせる空間を作れるかを意識してレイアウトしてみるといいでしょう。