ミニマリストとは?
もともとは芸術関係の間で使われる「ミニマル・アート」が語源ですが、そこからライフスタイルに関する言葉として「ミニマリスト」が誕生しました。
(ミニマル・アートとは)
1960年代の主にアメリカで使われた手法で、装飾的・説明的な部分を徹底的に削ぎ落とし、シンプルな色や形で彫刻や絵画を表現する、まさに「シンプル・イズ・ベスト」な芸術作品のことです。
ミニマリストを完結に説明すると、自分の価値観を大切にして、生活の中で必要なモノだけを残してインテリアをコーディネートしていく人々のことを指します。
ミニマリストと聞いてしまうと、家の物を片っ端から処分して、何も無い空間を作る人というイメージがありますが、それは間違いです。
その間違いについても、ここでご説明したいと思います。
ミニマムとミニマルの違い
まずはこの2つの違いについて考えてみましょう。
ミニマムとミニマルは発音、意味共に共通している部分があり、とてもわかりにくいですね。
この2つの言葉の意味を調べてみます。
ミニマム(minimum)「可能な限り、許容される、必要とされる最も少ない量」
ミニマル(minimal)「非常に少ない量(程度)、可能な限り最も少ない量(程度)」
これだけだと非常に分かりにくいので要約してみましょう。
ミニマム(minimum)「必要最低限のもっとも低い量」
ミニマル(minimal)「一定の範囲の中での最小限」
この様にミニマムは、すべての中での最小限となり、ミニマルは決められた範囲内での最小限という意味になります。
ミニマリストについての誤解
世間でのイメージは「ミニマリスト=断捨離魔」ではないでしょうか?
無駄なモノを排除して、必要なものだけを残すという意味ではあながち間違いではありません。
しかし、ミニマルとは「一定の範囲の中での最小限」という意味があり、単純な最小限ということでは無いのです。
一定の範囲という定義は人それぞれであり、それは人の「価値観」という部分に当てはまって来るのでは無いでしょうか。
すなわち、ミニマリストとはただ単に物を減らす断捨離魔では無く、必要な空間にどれだけの家具やインテリアを設置するのか、その人の個性や価値観、自由な思想のことを指しているのです。
この機会にミニマリストへの理解を深めてみましょう。
ミニマリストなインテリアコーディネート
ミニマリストなコーディネートはどうやっていくのか、これからいくつか簡単にご紹介させて頂きます。
1.まずは自分に必要な家具やインテリア以外の物を排除する
普段使っているもの、気に入っているものというのは、案外多くありません。
自分のお気に入りを残していくと、新しい発想が生まれてきます。
2.自分の拘りたい部分を一つだけ作る
ミニマリストとは、限られた範囲の中で最小限のインテリアを作っていくものです。
絶対に外せない、一番の拘りを基礎にしましょう。
3足し算では無く、掛け算を意識
ミニマリストのインテリア作りで一番重要なのは、「何を引き立てるか」ということです。
その点において、足し算ではモノが溢れてしまい引き立てる前に他が際立ってしまうということもあるかも知れません。
この色にこのインテリアを使うことで、その色の存在感が何倍にも増してしまうような「掛け算」のインテリア作りを意識してください。