ペンキを剥がさないで塗る方法
長年使い古している家具を捨てようと思ったけれど、まだまだ造りはしっかりしているし、粗大ゴミとして捨てるにはお金がかかるし…と悩んでいる人はいませんか?
こんな場合には、家具を捨ててしまわずにリメイクしてみるのもひとつのアイディアです。
家具リメイクにはメリットがいくつかあります。
まず第一に、環境に優しいアプローチだという大きな特長があります。
古い家具を再利用することで、新たな資源を消費せずに済みます。
しかも自分のアイディアやスタイルに合わせてデザインすることができるので、オリジナリティがあります。
さらに、手作業やDIYプロジェクトを通じて、創造性を自由自在に発揮する楽しみも味わえます。
家具を本格的にリメイクするとなるとDIYの上級スキルが必要になりますが、実際には初心者でも簡単にできるようなかなりの手抜きでも素敵なリメイクが楽しめます。
木製の家具にはペンキやニスが塗られていて、本格的に塗り直す際にはペンキをすっかり剥がさなければなりません。
ところが、この作業には大変な手間と時間がかかり、しかも細かい木の粉で部屋中がいっぱいになってしまうというデメリットがあります。
そこでおすすめなのが、ペンキを剥がさないで上から塗ってしまう方法です。
ペンキの塗り方
ペンキを剥がさないで上から塗料を加塗り足す際には、必ず最初に「ベンジャミンムーアフレッシュスタート」を下地として塗りましょう。
ベンジャミンムーアフレッシュスタートというのはプライマーの一種で、上から塗るペンキが家具に密着しやすくなるという特性があります。
このプライマーは一度乗りで十分で、塗り終わった後は30分から1時間ほど乾かします。
プライマーを塗った後に、サンドペーパーなどをかける必要はありません。
次に、好きな色の塗料で家具を塗っていきます。
家具は人の手が触れる回数も多いので、最低でも2回塗ることが大切です。
厚塗りはせずに、薄めにていねいに塗っていきましょう。
好みの色に仕上がったら、最後は必ずニスを塗ることをおすすめします。
ニスを塗ることによって家具の表面に樹脂の膜ができて、毎日使っていても汚れやシミがつきにくくなります。
それだけではなく、傷やへこみから家具を保護する効果も期待できます。
ニスには「水性アクリルニス」や「油性ウレタンニス」などいくつかの種類がありますが、テーブルや椅子などには「水性ウレタンニス」がおすすめです。
水性ウレタンニスは塗膜が耐久性に優れていて、家具を保護するにはぴったりです。
この他に、「ラッカーニス」や「着色にス」「ラックニス(セラックニス)」などの種類があります。
ニスは、2回以上塗ることによって美しいツヤを得ることができます。