料理と器の関係というページで料理を引き立てる器の力について少し触れたのですが、私が器を好きになったきっかけや器の魅力についても書いていきたいと思います。
器を好きになったきっかけ
私にはフードコーディネータの資格をもつ友人がいました。彼女は料理好きの専業主婦です。ある日、彼女が自宅で主催した「ランチを食べる会」に招いてもらいました。会といってもパーティーではなく、軽いノリで集まり会話を楽しむといった会です。
その日も軽いノリで彼女の自宅に訪れたのですが、食卓に並ぶ食事をみて感動しました。料理はもちろんですが、器やランチョンマットなど料理を美味しく見せるテーブルコーディネートのセンスが抜群でワクワクしたのを覚えています。
カラフルに飾ったごちゃっとした食卓ではなく、メインディッシュだと一目でわかる、シンプルなプレート皿の上に盛られたハンバーグ。メイン皿を邪魔しないアクセントのきいた形状の小鉢にポテトサラダを入れるなど、テイストの違うお皿が並んでいるにもかかわらずお互いがケンカせず、テーブル全体がおしゃれにキマるんです。
食べる前に写真におさめておきたいと思うほど、素敵な演出だったのですぐにスマホで写真におさめ、SNSにあげちゃいました。
料理を乗せた時の『感動』
ランチタイムスタート。料理を食べながら、器の魅力をさらに感じるようになりました。緑の新鮮なレタスとピンクのハムが、青い磁器の器の中で際立っている。
普段何気なく食べているサラダがお皿1つでこんなにも綺麗で、大切に口に運び味わいたくなる。食事をする時の楽しみは「食材の味だけではない」と心から思いました。
サラダひとつとっても“器でこんなに料理が引き立つ”と知らなかったと友達に伝えると、コツを教えてくれました。色鮮やかな食材の場合、料理と器の色を正反対に選ぶテクニックあるとのこと。例えば、赤いトマトソースは、黒いお皿の上で引き立つそうです。器を好きになる前は、料理と器の関係を深く考えていなかったのでテクニックの話しを聞くと、奥が深いところに魅力を感じました。
テクニックの応用編として、料理と器の形を対照的な組み合わせにすると不思議とマッチするのだとか。例えば、丸い磁器の器に四角いパンケーキを乗せる。すると丸い器の上でパンケーキの存在が増すそうです。その日、料理と器を対照的に考える視点を学びました。
「器って面白い!」
ミニマリストをはじめて食を楽しむ余裕があった私に、タイミングよく器の魅力に気がつく瞬間が訪れました。もっと器について知りたいと考えた私はその日以来、器の魅力ハマるようになったのです。